病院について

病院について

基本理念

  1. 当院は慢性期・回復期医療を担うことにより、これからの高齢化社会に求められる医療を充実させられるよう努めております。
  2. 地域のかかりつけの医療機関さまやご高齢の方が入所される施設さまなどの後方支援をさせて頂くことで、地域医療連携体制の充実を目指しております。
  3. 地域の皆様が安心して暮らせる社会になるよう、これらの役割の確実な遂行に全力を挙げて取り組んでおります。

病院の特色

当院は、東海市・知多市の両市において不足となりました回復期や慢性期等の医療を確保するため旧知多市民病院の施設を利用し開設されました。近隣の医療機関との機能分担と相互連携によって地域医療に貢献しています。

在宅医療の支援

在宅医療に対する後方支援機能として、軽症患者の緊急入院、検査入院、レスパイト入院等の受入体制を整備するとともに、かかりつけ医との連絡体制並びに夜間及び休日の緊急連絡の受付体制を整備しております。

介護関連施設等との連携

介護関連施設等との連携を図るため、軽症患者の緊急入院、検査入院等の受入体制を整備しております。

当院は地域密着型の病院として、急性期病院・診療所・各施設様と連携し、『地域完結型医療』の実現に尽力してまいります。

ごあいさつ

理事長あいさつ

医療法人 贈恩会 理事長

院長あいさつ

知多小嶋記念病院 院長

副院長あいさつ

知多小嶋記念病院 副院長 小嶋義久

 知多小嶋記念病院 副院長の小嶋義久と申します。
 「医は仁術なり」という言葉があります。私が大学を卒業する時、恩師から贈られた言葉でもあります。これはよく知られた言葉ですがその出典について諸説あり、有力なのは明の時代の医学者であった徐春甫が著わした『古今医統大全』の中に引用されている、「医以活人為心、故日医仁術。有疾而求療、不啻求救焚溺於水火也。医当仁慈之術・・・」(訳:医は以て人を活かす心なり。故に医は仁術という。疾ありて療を求めるは、唯に、焚溺水火に求めず。医はまさに仁慈の術に当たるべし。・・・ )と言葉を残した陸宣公(陸贄)についての記述とされています。陸贄(754~805年)は中国,唐中期の宰相で、失脚して地方へ流された時に、そこで流行病に悩む人々をみて、治療法を『陸氏集験方』にまとめたようで、その中に「医以活人為心 ・・・ 」が記載されているのではないかという説がありますが、昔にそれは散逸してしまっており、詳細は不明です。
 日本では江戸時代の学者、貝原益軒がこの「医は仁術なり」について『養生訓』で「医は仁術なり。仁愛の心を本とし、人を救ふを以て志とすべし。わが身の利益を専らに志すべからず」と記しています。江戸時代の医師における医の心としてこの儒教の精神が普及していたようですが、文明開化以降は西洋医学の科学的・合理的な医学理論や技術に圧倒されてしまいました。
 しかし、今の時代においても先進的な医学でも治療しきれない疾患・外傷がありますし、治療に際しても忍耐や苦痛を強いられ疲弊してしまう場合も多いと思います。
 私どもは「医は仁術なり」の精神をもって患者さまに寄り添う治療にあたるよう引き続き努力していきますので、どうかよろしくお願いいたします。